派遣社員がスムーズに退職するには?まず派遣会社に連絡すべきか

派遣-女性派遣社員が退職する様子

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お役立ちコラム

派遣社員として結構働いたんだけど、そろそろ退職したいのよね…。でもどうやったら派遣会社とスムーズに契約解除できるのかしら…。

派遣の退職ってどうすれば上手くいくのかなかなかわからないですよね…。

手続きを間違えたら面倒なことに巻き込まれそうだし…。

でも大丈夫です!今回は退職手続きの手順と、退職日が決まった人がとるべき行動を解説しますので、最後まで読んで理解できれば問題ありません!

派遣社員と正社員とでは雇用形態が違うため、退職の申請タイミングや注意点も違います。

退職時のポイントを押さえて、スムーズな退職をしましょう!

派遣社員がスムーズに退職するための手順

派遣-円満に退職する男性派遣社員

派遣社員がスムーズに退職するにはポイントがあります。退職の意向を誰に表明するのか、何を伝えるべきかなど、6つのステップを追って解説します。

STEP① 派遣会社の担当スタッフに相談する

まずは派遣会社の担当スタッフに相談しましょう。派遣社員の雇用元は派遣会社ですので、間違えていきなり派遣先企業に相談しないようにしましょう。

直接会う機会があればそのタイミングで伝えるのがベストですが、直接会う機会が少ないor無い場合はメールや電話で連絡しても問題ありません。

派遣会社の担当スタッフに相談する際、最低でも以下3点の内容を伝えましょう。

  • 退職理由
  • いつ退職するか
  • 退職後のプラン

もし退職後にお仕事の紹介を受けるつもりがなければ、その旨も忘れずに伝えましょう。

派遣会社側も突然退職の意向を告げられると困りますので、スムーズに退職するためにもまずは派遣会社の担当スタッフとしっかり話を付けましょう。

遅くても契約終了(次回更新)の1か月前までには連絡しよう!

退職の意思を伝えるタイミングにも気を配るポイントがあります。派遣会社の方から契約更新の意思確認があれば、そのタイミングで伝えるのが無難です。
ただし、契約終了直前になって伝えるのは不親切ですので、状況に応じて遅くても契約終了(次回更新)の1ヶ月前までには伝えましょう。

※派遣会社によっては退職の申し出の期限を定めていることもありますので、そのときは規則に従ってください。

派遣契約を満了してなくても途中で退職していいの?

そのへんは難しい話なんですよね…。でも派遣は契約期間が決まっていますから、その期間を満了して退職するのが基本です。
「立つ鳥後を濁さず」ですね。

それって、病気やケガとかやむを得ない状況でも契約期間を満了しないといけないの?

いえ、そういうやむを得ない状況では無理に満了しなくてOKです!
契約内容と実態が異なったときも同じです!

STEP② 退職が認められたら派遣先の上司に連絡する

派遣会社側から退職の承認を得たら、次に派遣先企業の直属の上司に連絡をしましょう。

派遣会社よりも派遣先企業に退職の連絡を入れようとすると、派遣先から派遣会社にクレームを入れるケースもありますので、迷惑をかけないためにも注意しましょう。

STEP③ 派遣先の業務の引継ぎ

自分がこれまでやってきた業務が突然パタンと終わるわけですから、その業務を後任の方に引き継がなければなりません。

なかには派遣先企業の社員さんが引継ぎをしてくれることもありますので、どの程度の引継ぎを求めているのかの確認もしましょう。

なお、引継ぎはマニュアルの作成・業務概要の説明などがメインです。

自分だけが知っている情報の共有も忘れずに!

業務引継ぎでありがちなのが、自分だけが知っていることの共有がされなく、後任のスタッフが困ってしまうパターンです。迷惑をかけないためにも丁寧な引継ぎをしましょう。

STEP④ 備品返却と身辺整理

備品は会社に返却しましょう。なお、派遣先での備品は主に以下のものがあります。

  • セキュリティカード
  • 名札
  • 社内用携帯電話
  • 筆記用具

備品を紛失すると、多額の損害賠償請求をされることもあります。

特に社内用のパソコン・携帯電話などの端末には、個人情報が詰まっているため慎重に取り扱いましょう。

また、不要な書類を処分するときは自分だけで判断せずに、派遣先の上司に確認を取ってからにしましょう。

このとき、うっかり重要書類を外部に持ち出してしまうと情報漏洩として罰せられます。処分する書類も慎重に扱いましょう。

STEP⑤ 派遣先への最終出社日をメールで伝える

最終出社日の数日前に差し掛かったら、最終出社日がいつなのかを関係部署や取引先に伝えましょう。

最終出社日を伝えずに退職してしまうと、自分がやってきた業務を誰にどう任せればいいのかわからなくなるため、派遣先企業内で混乱を招きます。

トラブルにならないように、最終出社日を忘れずに伝えましょう。

また、退職となると長々とメール文を打ちたくなるかもしれませんが、内容は最終出社日に加えて以下2点程度に抑えましょう。

  • 業務を通じて身についた事
  • お世話になった挨拶

STEP⑥ 社会保険の手続き

派遣会社を通じて社会保険に加入していて次の仕事にすぐ就かない場合は、退職すると健康保険・厚生年金保険の加入資格が失うため、それぞれ切り替えが必要です。

この切り替え手続きをしないと医療費は全額自己負担となり、年金の未加入期間により遅れて支払うことにもなるため、迅速に対応しましょう。

また、退職後の就業状況によって社会保険の切り替え対応が変わってきます。それぞれ見ていきましょう。

退職後に家族の扶養に入る場合

  • 厚生年金保険→国民年金(第3号被保険者)に切り替えます。ご家族の勤める会社経由で手続きをしますので、まずは問い合わせてください。
  • 健康保険→ご家族が加入する健康保険に切り替えます。ご家族が勤める会社に問い合わせて、必要な手続きをしてください。

次の仕事に就くまで間が空く場合or働く予定がない場合

  • 厚生年金保険→国民年金(第1号被保険者)に切り替えます。自治体のホームページを参照or窓口に問い合わせるなど、迅速に済ませましょう。
  • 健康保険→国民健康保険に切り替えます。厚生年金保険と同様に、お住まいの自治体のホームページで国民健康保険に関するページを参照or窓口に問い合わせるなど、速やかに対応しましょう。

STEP⑦ 派遣先での退職挨拶

派遣社員でも、一度お世話になった方に挨拶して気持ちよく退職しましょう。特に関わりの深い社員には直接挨拶するのが礼儀ですので、忘れずに対応しましょう。

また、派遣先の全スタッフに丁寧に挨拶する人もいますが、混乱を招くかもしれないため控えましょう。

ここまで紹介した通り、退職時にはやることがいろいろありますので、直接出向いての挨拶が難しい場合は挨拶のメールだけでも送りましょう。

送別会を開いてくれた時の対応

派遣社員の送別会を開いてくれる企業もありますが、何を伝えればいいかイマイチわかりませんよね。その場合は以下の3点を伝えるのが無難です。

  • 送別会を開いてくれたことへのお礼
  • 業務を通じて学んだこと、できるようになったこと
  • 感謝の一言

派遣社員の退職に退職届は必要?

派遣-派遣社員が退職届を書いている

結論から言うと、派遣先企業にも派遣会社にも退職届を提出しなくてもOKです。

ただ、なかには「形式上、退職届を提出してほしい」「社内規定に明記されているから退職届を提出してほしい」「保険の手続きに退職届が必要だから提出してほしい」などの理由で、退職届の提出を求める派遣会社があります。

派遣のように有期労働契約を終了する理由は、「契約期間を満了したから」ということで足りますので、わざわざ「労働契約の解約を願い出るため」に退職届を提出しなくても問題ないです。

電話で突然辞退するとブラックリスト入り?

ブラックリスト

非常識な方だと、電話で突然「辞めます」と伝えてそれっきりのケースもあります。このような派遣社員は一発でブラックリストに載ります。

派遣のブラックリストに載るとどうなる?

派遣のブラックリストに載ると以下のような対応をされます。
・電話でのお仕事紹介をされなくなる
・短期あるいは単発案件しか紹介してもらえなくなる
・エントリーしても先には進まない

「なんとなく、今の派遣先企業が合わない…」

「社員に良く思われていないしとりあえず辞めたい…」

こうした理由で電話で一言「辞めますね」と言われただけでは、派遣会社のスタッフは当然困ります。

派遣会社のスタッフからすれば、電話一本で突然辞めてそれっきりの人を、他の企業に送ろうなんて考えませんよね?

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退職するならまず派遣会社に連絡!

派遣-スマホを持つ女性派遣社員

ここまで派遣社員の退職の流れを順を追って見ていきました。まずは何といっても「派遣会社に連絡する」のを念頭に置きましょう。

また、退職後もまた同じ派遣会社でお世話になるときが来るかもしれないため、社会人をして良識のある行動をとることも大切です。

派遣先や派遣会社でもめごと・トラブルを起こさないためにも、円満に退職して次に繋げましょう!

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